大阪市と神戸市の中間に位置する芦屋市は、交通の利便性の高さから、古くから住宅地として人気の街です。
今回は、そんな芦屋市にある魅力あふれる以下の3つの施設を紹介します。
●谷崎潤一郎記念館
●芦屋市立美術博物館
●あしや温泉
芦屋市にお住まいの方、お住まいを検討中の方は、ぜひ施設を訪れてみてください。
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弊社へのお問い合わせはこちら芦屋市の魅力あふれる施設①谷崎潤一郎記念館
芦屋市の魅力あふれる施設として、最初に紹介するのが「谷崎潤一郎記念館」です。
谷崎潤一郎とはどんな人物なのか、芦屋市とのかかわりや、記念館の施設概要などもあわせて紹介します。
谷崎潤一郎ってどんな人?
谷崎潤一郎は、1886年(明治19年)東京生まれの小説家です。
谷崎潤一郎は、生まれこそ東京ですが、79年の人生のなかで、40回以上もの引っ越しを繰り返しました。
芦屋市を含む阪神間だけでも、21年間に13カ所も移り住んだとされています。
「引っ越し魔」であった谷崎潤一郎が、1934年(昭和9年)から芦屋で3年間暮らした後に、芦屋を舞台に執筆したのが、「細雪」という名の小説です。
細雪では、谷崎潤一郎の代表作のひとつで、大阪から神戸に住む蒔岡(まきおか)家の4人姉妹の生活が生き生きと描かれています。
物語の中心となる、4姉妹の次女幸子たちの分家が芦屋市にあったこと、谷崎潤一郎が芦屋を愛していたことから、谷崎潤一郎の業績をたたえて、芦屋市が記念館を建てました。
谷崎潤一郎記念館の施設概要
谷崎潤一郎記念館は、和風の2階建て、寄棟造、屋根は瓦葺きされた建物です。
谷崎潤一郎の遺品を中心として、細雪などの自筆原稿や初版本などが展示されています。
記念館には愛用した座机や硯箱などを配した書斎が再現されていて、谷崎潤一郎が執筆していた当時の様子を感じられるようになっています。
記念館の展示室の横には、鯉が泳ぐ池がある日本庭園が設置されていて、秋には美しい紅葉がみられることも魅力です。
この日本庭園は、谷崎潤一郎がかつて住んでいた京都の名邸「潺湲亭(せんかんてい)」の庭園をイメージして造られました。
谷崎潤一郎記念館は、駅から歩くと距離があるので、バスを利用するようにしましょう。
住所:兵庫県芦屋市伊勢町12-15
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始
駐車場:あり(隣接する芦屋市立美術芸術館と併用)
芦屋市内にある谷崎潤一郎「細雪」文学碑
谷崎潤一郎記念館から2kmほど歩いた阪急芦屋川駅近くに、谷崎潤一郎「細雪」文学碑があります。
谷崎潤一郎の妻であった松子夫人が書した「細雪」の2文字を石に掘ったものです。
細雪は、芦屋で松子夫人の姉妹と一緒に過ごした日々が土台となっているといわれています。
近くにはベンチも用意されていて、のんびりと過ごせます。
住所:兵庫県芦屋市東芦屋町6番 開森橋南東
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芦屋市の魅力あふれる施設②芦屋市立美術博物館
芦屋市の魅力あふれる施設、2つ目は「芦屋市立美術博物館」です。
谷崎潤一郎記念館の並びにあるので、ぜひ続けて訪問してみてください。
芦屋市立美術博物館の施設概要
芦屋市立美術博物館は、1991年、芦屋ゆかりの美術家、小出楢重・田中敦子・吉原治良などを中心とした、近代・現代の作品を収蔵している施設です。
小出楢重は、大正から昭和初期に活躍した大阪出身の洋画家です。
晩年の1926年に芦屋に転居し、1931年に亡くなるまで裸婦像を中心とした多くの代表作を生み出しました。
田中敦子は、昭和に活躍した独特の精神世界を表現したことを高く評価された美術家です。
電球と管球を組み合わせ、明滅する光の服に見立てた「電気服」が有名で、色彩豊かで前衛的な、魅力ある作風で知られています。
吉原治良は、大正から昭和初期に活躍した画家です。
1925年(大正4年)に大阪から芦屋へ転居し画家として活躍し、戦後の1948年(昭和23年)には芦屋市美術協会を設立、初代代表となりました。
芦屋市立美術博物館は、ほかにも芦屋の自然や歴史に関する文化財や考古資料の収集なども行っています。
芦屋市民が気軽に美術に接し、子どもたちが本物の美術に感動する手助けとなる、魅力あふれる美術館を目指しています。
住所:兵庫県芦屋市伊勢町12-25
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日、年末年始
駐車場:あり(有料)
芦屋市立美術博物館で行われる展覧会やイベント
芦屋市立美術博物館では、さまざまな展覧会やイベント、講座を開催しています。
2020年には、時間とともに変化し、動き続ける作品を鑑賞するイベント『美術と音楽の1日「rooms」』を行いました。
「rooms」は、アーティストや音楽家、映像作家ら11名が、9日間かけてさまざまな空間で展示や実際に演奏を提供する魅力的なイベントです。
ライブ以外にも、子どもたちが参加できる合唱ワークショップも実施しました。
ワークショップでは、リハーサルから本番を行うだけでなく、裏で支えるスタッフの存在を知ることで、音楽が多くの過程と人の支えにより作られていることを体験しました。
ほかにも、2012年に芦屋市指定文化財に指定された「芦屋川の文化的景観」が育んできた芦屋の歴史を知る「芦屋の歴史と文化財展」や、芦屋をはじめとした郷土の歴史を知る「昔のくらし展」など、芦屋にちなんだイベントも度々開催されているのも魅力です。
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芦屋市の魅力あふれる施設③あしや温泉
芦屋市の魅力あふれる施設の最後は、あしや温泉を紹介します。
あしや温泉の沿革
あしや温泉は、1994年(平成6年)に完工した芦屋市立の温泉です。
住宅街のイメージの強い芦屋で温泉が出る意外性から、当初は大きな話題になりました。
あしや温泉の泉質は、良質なナトリウム塩化物・炭酸水素塩泉で、温度46度で地下1,000mから湧き出ています。
完工翌年の1995年(平成7年)には阪神大震災により被災しましたが、不休で復旧作業を実施し、震災の翌月には仮設浴場を設置、被災者の汗を流す地域の浴場として活躍しました。
当時プレハブ構造であった建物も、2010年(平成22年)に建て替え工事を実施し、リニューアルオープンしています。
あしや温泉の施設概要
あしや温泉には、加水・加温なしの45度の源泉かけ流しの高温泉浴槽と、加水し温度調整した低温泉浴槽の2つの浴槽があります。
ほか、無料で利用できる足湯、障がい者専用の個浴槽も用意されています。
足湯は車イスの方が乗ったまま利用できるよう、2カ所の出っ張りが設けられているのが特徴です。
サウナや露天風呂は整備されていませんが、給湯スタンドがあり、ポリタンクに詰めて家に持ちかえって自宅で温泉を楽しめるのも魅力です。
住所:兵庫県芦屋市呉川町14番11号
休館日:毎週火曜日及び第1・3水曜日(祝日の場合は営業)、年末年始(1月1日~1月3日)
駐車場:あり(有料8台)
あしや温泉利用時の注意点
あしや温泉には、シャンプーや石けん、タオルは常設していない(販売のみ)ため、持参するようにしましょう。
また、源泉スタンドの温泉水は、飲用ではないため浴用のみに使用してください。
芦屋市在住で65際以上、または障がい者の方は、割安な特別利用券を購入できます。
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まとめ
芦屋市にある、魅力ある3つの施設を紹介してきました。
芦屋市は、関西では有数の住宅地として有名な場所ですが、市立の温泉があるなど意外性を楽しめることが魅力です。
芦屋市立美術博物館と谷崎潤一郎記念館では、不定期にさまざまな講座やイベントも開かれているので、訪問前にはホームページをチェックしてみましょう。
文学や美術、芸術にも縁が深い芦屋にお住まいになられるときには、本記事で紹介した施設をぜひ訪問してみてください。
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